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オリンパス Pen Fとは
世界初、そして世界で唯一のハーフサイズ・一眼レフ
オリンパスPen Fは、1963年2月に帝国ホテルで発表され、10月より発売された、世界で唯一のハーフサイズ・システム一眼レフカメラです。
実は、現在のマイクロフォーサーズデジタル一眼であるPEN E-Pシリーズの原型となるフィルムカメラはこのカメラなのです。
小さなハーフサイズの形
ハーフサイズとは、フィルムの撮影サイズを縦半分にした規格で、36枚撮りフィルムなら72枚が撮影可能になります。
PenFはボディを小さくするために、カメラ上部のペンタプリズムがありません。これはボディ内のミラーを横に倒し、ファインダー構造を内蔵する「ポロプリズムファインダー」というアイデアによって実現しています。
一方で多くの光の反射を必要とするためにファインダーが暗くなるデメリットがありますが、現在では部品を交換してファインダーを明るくする修理方法もあるようです。
また、シャッター機構は構造を平たくするために、「ロータリーシャッター」という半円のチタン円盤を回転させるユニークなアイデアを使っています。これによってレンズはセンター位置が正面中央からズレたものとなっていて、このデザインはデジタル時代のE-P1でも継承されています。
これら独創的なアイデアによって、一眼レフの機能は非常に小さなボディに収まり、デジタル世代にも受け継がれるスタイリッシュなデザインにまとまっています。
豊富な交換レンズ
Pen-Fシリーズのために開発されたレンズは約18本あり、Pen F・Pen FT用問わずボディに装着することができます。
マクロから広角~望遠までレンズのラインナップは揃えられ、カメラを手にした後も、レンズを交換する楽しみが広がります。
小さくデザイン性の高いPenFは、カメラを斜めがけしながら散歩するのにも似合います。また、フィルムも二倍の量を撮ることができるため、気になる被写体を気兼ねなく撮影するにもピッタリです。
現在のオークション出品
バリエーション
- Pen FT
- TTL露出計、セルフタイマーなど搭載されています。
- Pen FV
- PEN-FTから露出計とM接点を省略したモデル。ファインダーは明るく、低価格で販売された。
最近「オリンパス Pen F」を話題にしたブログ
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スペック
- 発売年
- 1963年
- マウント
- Pen-Fマウント
- ファインダー視野率
- 92%
- ファインダー倍率
- 0.8倍
- シャッタースピード表示
- B・1秒~1/500秒
- シャッター形式
- メタルロータリーフォーカルプレーン
- 露出計
- Cds露出計
- 電源
- なし
- セルフタイマー
- -
- サイズ
- W127×H69.5×D62.5ミリ
- 重さ
- 600グラム