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オリンパス OM-1とは
小さい一眼レフ
オリンパスOM-1は、1973年当時、世界最小最軽量の35mm一眼レフとして脚光を浴びた小型のフルメカニカルカメラです。
他社の一眼レフカメラより軽く、ライカIIIfと同じくらい小さく、シャッターが静かであることが大きな特徴で、持ち運びが容易な上にしっかりとした内部構造と操作性の良さがプロ・アマチュア問わず大いに受け入れられました。
明るいファインダー
軍艦部の小さなファインダー部には、明るく大きなファインダーが搭載されています。
視野率は97%、倍率0.92という驚異的な性能で、登場当時に話題を呼びました。ファインダーを明るくするために、内部のリターンミラーやペンタプリズムには、アルミの代わりに高価な銀を用いて光の反射率を高めています。
ファインダーを覗くと明るく鮮明な像が大きく映しだされ、写真を撮るのが楽しくなります。
豊富なシステム
OM-1は「宇宙からバクテリアまで」をキャッチコピーとしたシステムカメラとして開発されました。豊富なレンズ群とアクセサリーが用意され、レンズマウントは顕微鏡から天体望遠鏡まで取り付けられる大きなマウント径が採用されています。
望遠レンズや大口径レンズ装着時にミラーが小さいとミラー切れという現象が発生しますが、OM-1にはありません。大型のミラーを搭載しており、大容量のミラーボックスがそれだけ大きなキャパシティーを持っているのです。
静かなシャッター
他の一眼レフと比べても大きなミラーを搭載しているにも関わらず、シャッターの静粛性とショックの小ささはずば抜けています。
「カシャン」という心地の良い音と感触をもたらす秘密は、横走り布幕シャッターにショックを吸収するエアダンパー。一眼レフらしからぬ柔らかな作動音はOMシリーズ独特のもので、当時のカタログにも、オシロスコープを利用した他のカメラとのシャッター音比較が掲載されたほどです。
しかも最高速度は1/1000秒を実現し、10万回の高耐久性のある頼もしい品質誇り、現在でも元気に稼働する個体ばかりです。
使いやすさを追求したカメラ
OM-1はただ小さいだけでなく、物を掴む手形の膨大なデータから割り出された人間工学に基づいたサイズに設計されています。また、巻き上げレバーはとても操作しやすい形で、操作性は抜群です。
デザイン性の高さから女性にも人気。フルメカニカルの信頼性と小型軽量の機動力は完成度が高く、いつも持ち歩くのが楽しくなるカメラです。
現在のオークション出品
バリエーション
- M-1
- 初期に命名したものの、ライカから苦情が来てOM-1と改名しています。
最近「オリンパス OM-1」を話題にしたブログ
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スペック
- 発売年
- 1972年
- マウント
- OMマウント
- ファインダー視野率
- 97%
- ファインダー倍率
- 0,92倍
- シャッタースピード表示
- B・1秒~1/1000秒
- シャッター形式
- 横走りフォーカルプレーンシャッター
- 露出計
- TTL中央部重点測光(ISO25-1600)
- 電源
- 1.3V HD型水銀電池(MR9)1個
- セルフタイマー
- あり
- サイズ
- W136×H83×D50ミリ
- 重さ
- 490グラム