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オリンパス OM-3とは
再び、機械式。
電子化を進めたOM-4が発売された翌年の1984年、電池がなくても動作する機械式シャッターを搭載したOM-3が発売されました。
プロが使うことを想定して、どんな状況下でも正確に動作するよう耐寒・耐湿・耐衝撃性に優れた特別な設計になっています。
OM-3は強力な測光機能を搭載し、OM-4と同様、中央部重点測光、スポット測光の切り替え式で、スポット測光時にはマルチスポットでの測光が可能です。
精度と信頼性の向上
OM-1の後継機としてメカニカルシャッターにこだわり、シャッター機構は大幅に変化しています。特殊な折り方をした絹にゴムのコーティングをしたシャッター幕や、強度のある特殊な樹脂を用いた軽量カーテンドラムなどを用いてシャッターの静粛性を追求し、1/2000秒の高速シャッタースピードを実現しています。
また、耐摩耗性に優れたベアリングや特殊熱処理を入れた金属を用いているために高い耐久性があり、モータードライブなどによってシャッターを酷使しても安心です。
外観・レイアウトはOM-4を継承し、各所に防滴シーリングが施され、セルフタイマー機能が取り除かれるなど、プロが使用することを強く意識した、信頼度の高いボディの造りになっています。
チタンに包まれたOM-3Ti
1984年に発売されたOM-3は大きく売れず、短期間で生産終了となりました。しかし、生産終了後に中古市場で人気が集まり価格が高騰、復活を望む声が高まります。
1994年、オリンパス創立75周年を記念して、チタンの外装で覆ったOM-3Tiが発売されました。
OM-3Tiは、頑丈なチタンを用いて隊腐食性が向上し、重量はさらに軽量化されています。また、TTL自動調光機能が追加され、ストロボ調光機能は大幅に強化されました。OMシリーズで唯一スローシンクロが可能であり、1/60秒以下のシャッター速度でも利用でき、それ以上の高速側ではフルシンクロフラッシュF280のスーパーFP発光による同調が可能となりました。
明るくピントの山のつかみやすい新開発のフォーカシングスクリーンによってファインダーはさらに見やすくなり、F値の暗いレンズでも正確なピント合わせを行うことができます。
小さい一眼レフ
1973年に登場したOM-1と同様、35mm一眼レフとして非常に小型で軽いフルメカニカルカメラです。
他社の一眼レフカメラより軽く、ライカIIIfと同じくらい小さく、シャッターが静かであることが大きな特徴で、持ち運びが容易な上にしっかりとした内部構造と操作性の良さはOMシリーズ以外にないでしょう。
布幕機械式シャッターの性能を極限まで引き出したOM-3の感触を、ぜひ手に取って感じてください。
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スペック
- 発売年
- 1984年
- マウント
- OMマウント
- ファインダー視野率
- 97%
- ファインダー倍率
- 0.84倍
- シャッタースピード表示
- B・1秒~1/2000秒
- シャッター形式
- 横走りフォーカルプレーンシャッター
- 露出計
- 中央重点平均測光、マルチスポット測光(ISO6-3200)
- 電源
- SR44またはLR44電池2個
- セルフタイマー
- あり
- サイズ
- W136×H84×D50ミリ
- 重さ
- 540グラム(OM-3Tiは510グラム)