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ヘキサノン 50mm f1.9とは
コピーライカとセット販売された小西六(後のコニカ)のライカスクリューマウントレンズ
ヘキサノン50mm/f1.9は、小西六(後のコニカ)から発売されたライカLマウントレンズです。
当時の日本は、ライカコピー機やライカ用レンズを多く製造している時代でした。小西六は1903年(明治36年)からカメラを販売する老舗で、ヘキサーやヘキサノンなどの名玉が知られています。
レンズ単体で売られていたというよりは、国産コピーライカであるレオタックスやチヨタックスのボディとセットで販売されていたようです。
f2よりわずかに明るい小西六の気概
開放f値が1.9と、当時の標準的なレンズと比べてわずかに明るいレンズです。ダブルガウスタイプのレンズ構成で、この明るい絞り開放値を活かせるように、コマ収差を封じ込める当時としては革新的な設計がなされています。
バランスの良い高性能なレンズ
当時の日本製ライカレンズの中で、小西六のレンズは高い評価を得ています。
このレンズも例外ではなく、1953年に発売された初代ズミクロンと比較されることもあるくらいです。
絞り開放からピントが来ていて、収差によるボケの流れや不自然な滲みもありません。発色は控えめながらハロやコントラスト低下も見られず、良好な収差補正に寄って四隅までしっかり描画します。
現代のレンズ性能に匹敵するほど、バランスの取れた優秀なレンズです。クセもなく、硬質でやや骨のあるの描写、そして落ち着いた発色にヘキサノンの魅力が詰められています。
古いレンズですので流通量もわずか。オークションで出品があったら迷わず手に入れたいレンズです。
現在のオークション出品
オークションの出品はないようです。
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