images by bing
ヘキサノン 60mm f1.2とは
1955年、200本ほどだけ生産された大口径レンズ
ヘキサー60mm/f1.2は、1955年に発売されたレンジファインダー用のライカLマウントレンズです。
当時は、キヤノン50mm/f0.95などの明るい大口径レンズの開発に世界各国がしのぎを削っていた時代であり、ヘキサーもこの60mm/f1.2を開発しました。
絞り羽根は12枚で、綺麗な円形絞りとなります。大きなボケ味を美しく描き出します。
製造本数は200本ほどと言われ、今では滅多にお目にかかることのないレアなレンズです。パララックス補正機能のついた専用のファインダーが付いていれば、尚更プレミアものでしょう。
1998年、800本限定で発売された復刻版がある
伝説的な大口径レンズは、1998年に限定800本、販売価格19万円で復刻されることになりました。マウントは同じくライカL。6群7枚構成と光学設計は現代の技術で練り直され、最新のレンズコーティングが施されています。
美しく質感を伝えるヘキサーの描写力
現在、多く出回っているのは復刻版でしょう。こちらの描写は、絞り開放からでも想像以上にしっかりと写り、特に二段ほど絞ったところからレンズの持ち味を最大限に活かすことができます。
質感描写に定評のあるヘキサーレンズならではの美しい表現。絵画的な品位ある描写力を持ち合わせ、繊細かつやわらかな表現は見るものを引き寄せます。
その場の空気感、そして、印象に近い鮮やかな発色と、60mmという50mmよりやや望遠よりの画角は、被写体をぐっと浮かび上がらせます。このレンズにしか描き出せない世界があると訴えかけてくるでしょう。
いかにも良く写りそうな大きな前玉にも関わらず、小柄で古い真鍮製レンズよりも軽量です。専用の大型フードは距離表示を隠さないような配慮がされるなど、細かな部分まで気遣いされた日本製のレンズです。オークションでもなかなか見かけませんが、このレンズにしか出せない世界を堪能してみたくはありませんか?このページは定期的にチェックしてくださいね!
現在のオークション出品
最近「ヘキサノン 60mm f1.2」を話題にしたブログ
- 情報なし
- 取り上げているブログは見つかりませんでした。
スペック
- 発売年
- 1955年
- マウント
- ライカLマウント
- レンズ構成
- 6枚8群
- 最短撮影距離
- 1m
- 絞り
- f1.2-16
- フィルター径
- 55mm