露出とは
写真は、カメラのレンズを通った光がフィルムに当たることで像が定着します。
光を当てる量はフィルムの感度によって決まっていて、与えた光量が適切であることを適正露光といいます。適正でないと白っぽくなったり暗ったくなったりします。
適正露光であるために、レンズの絞りとシャッター速度を組み合わせるのです。
絞りとシャッターの関係
絞りとシャッター速度の関係を、水を蛇口からコップに溜める例で説明します。
水は光の量を例えていて、満杯のコップは、フィルムにちょうど良く光が当たった状態です。水が溜まるまでの時間は光を当てている時間=シャッター速度を表します。今、絞られた蛇口(絞り)から水を出していきます。
なかなか水は溜まりません。水が溜まるまで時間がかかる ということは、光を十分当てるためにシャッター速度は遅くなります。
今度は蛇口(絞り)を開けて水を貯めます。
すぐに水が溜まります。水を溜めるのに短時間で済む = シャッター速度は速くなります。
露出オーバー
適切な量を上回る光をフィルムに当てる(コップから水を溢れさせる)と、写真は明るく写ります。あえて明るめに撮りたい時に使うこともあり、このような表現を「ハイキー」といいます。
フィルムに当てる光が多くなるため、シャッター速度を遅くしたり、絞りを開いたり、感度の高いフィルムを使ったりします。
露出アンダー
適切な量を下回る光をフィルムに当てる(コップに少しだけの水を入れる)と、写真は暗く写ります。あえて暗くする表現を「ローキー」といいます。
フィルムに当てる光は少なくなるため、シャッター速度を速くしたり、絞りを絞ったり、感度の低いフィルムを使ったりします。