フィルムカメラの仕組み
カメラは、「暗い箱」という言葉を語源とする装置です。
この暗い箱に一瞬だけ光を入れて、フィルムという感光する記録媒体に像を定着させます。
光の量を調節する3つの要素
フィルムに当てる光の量を調節することで、写真を暗くしたり明るくしたりすることができます。
それを調節する仕組みが、「絞り」、「シャッター速度」、「フィルム感度」の3つです。
光の通り道を狭める「絞り」
私達人間の目は、明るいところでも薄暗いところでも、程よい自然な明るさとして見ることができます。同じような仕組みがカメラにもあります。
絞りは、人間の瞳孔のような仕組みになっていて、明るいところでは光の通る穴を小さくして光の量を抑え、暗いところでは光を得るために穴を大きく広げます。
>>絞りとは?
光の量を調節する「シャッター」
シャッターは、フィルムに光が当たる時間をコントロールしています。
シャッターが開いている間、フィルムに光が当たり、像が記録されていきます。この時間が長いと、少ない光でもたくさん集めることで明るく写すことができる一方、その間に像が動くことでブレが起こります。
光を記録する「フィルム」の感度
フィルムは、レンズを通った光の像を記録します。どれだけ弱い光に反応するかはISOの数値で表していて、数が大きければ感度が高く、より薄暗い中でも撮影できることを意味しています。
フィルムの感度は撮影目的や状況に合わせて選択しましょう。