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C ビオゴン 21mm f4.5とは
天才レンズ設計者、ルードヴィッヒ・ベルテレにより生み出された広角レンズ
C ビオゴン 21mm f4.5は、ツァイスの天才光学設計者として名高いベルテレ博士が半世紀以上前に設計・開発したオリジナルの「Biogon 21mm F4.5」レンズを現代に蘇らせたものです。
より開放f値の明るいビオゴン 21mm f2.8とは価格差がほとんどないことからも、このレンズが小口径の廉価版ではないというレンズの位置付けが分かります。
レンズに付けられた「C」は、コンタックスのレンジファインダーカメラ用にラインナップされていた評価の高いレンズを、M型ライカなどに装着できるZMマウントとして新設計したシリーズであることを意味しています。
徹底的に排除されたディストーション
C ビオゴン 21mm f4.5の特徴は、徹底的に歪曲(ディストーション)が排除されたシャープで歪みのない描写です。
公表されているディストーショングラフには驚異的な数値が示されており、コンパクトで190gと小型軽量でありながら、画面に入った直線を真っ直ぐに気持ちよく写し出します。
信じられないほど歪みが少ないことで、21mmという画角を自然に捉えることができることができますので、風景写真はもとより、迫力のあるスナップやポートレート、また狭い室内を写す建築写真にまで幅広く使うことができます。
開放から極めてシャープで強いコントラスト、寒色系のトーンで現代のレンズらしい設計が活かされています。
品質の高い金属製鏡胴
オリジナルのビオゴン 21mm f4.5を彷彿させ、より現代的にスッキリとスマートになったデザインです。絞り環は1/3ステップと一眼レフシステムのように細かな刻みで露出を調整することができます。
レンジファインダー用だけあって、超広角レンズにも関わらずとても小さな本体ですが、金属製のボディとガラスは手に持った時にずっしりと感じる心地良い重量感を持っていて、写真を撮りたいと思わせるような作りこみの素晴らしいレンズです。
オリジナルのビオゴン 21mm f4.5とは?
1953年に登場した高性能な超広角レンズです。航空写真用レンズのアビオゴンから発展したとされ、徹底的に収差が補正されてクリアな写りであることが大きな特徴です。
ツァイスの広告には、原子力の平和利用とペニシリンの登場、そしてビオゴン21ミリ超広角レンズの出現、この3つが20世紀の三大発明である書かれているように、設計者ベルテレが生み出したビオゴン 21mm f4.5は、現代でも納得のできる驚異的な性能です。
半世紀以上前のレンズにしてはコントラストは高く、絞り全域でシャープ。絞り開放での周辺光量の落ちは超広角の画角をいっそう引き立てます。
距離計連動の戦後ツァイスレンズの中では最も高額なレンズであり、重量級の望遠レンズが軽い軽金属鏡胴になったことで、いっそう高級感のあるフラグシップ的な存在であったと言えます。
中古で見かける機会は少ないかもしれませんが、現代でも通用する脅威の性能をこの眼で確かめたいですね。
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スペック
- 発売年
- ----年
- マウント
- VMマウント
- レンズ構成
- 6群8枚
- 絞り
- f4.5-f22
- 撮影距離
- 0.7m-無限
- フィルター径
- 31mm
- 重量
- 190g
- アクセサリー
- Viewfinder 21mm (希望小売価格:39,500円)
- 価格
- 105,000円