ミノルタオートコード

minolta AUTOCORD

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ミノルタオートコードとは

ミノルタ二眼レフカメラの最高峰

ミノルタオートコードは、ブローニーフィルムを使う6×6判の二眼レフカメラです。

戦前・戦後を通じて人気の二眼レフを発売していたミノルタの代表格で、その後多くの改良を経ながら長く世間に愛されるカメラとなりました。

フィルムの平面性を確保する給送方法

オートコードの優れた点の一つとして、フィルムの給送方法が挙げられます。

通常の二眼レフの場合、フィルムは本体下のフィルム室からフィルムを90度折り曲げてから露光面に送られる仕組みになっています。この方法では、折り曲げてしまうことでフィルムの平面性が不安定になる問題が発生します。

オートコードの場合はフィルムを曲げずに上から下へ送る仕組みでこの問題を解決しており、いつでも安定して焦点の合った像を写し撮ることができます。これはローライにもない特徴です。

二眼レフでの速写を可能にする「ハラキリレバー」

もう一つの優秀な点は、素早いピント合わせを可能にするヘリコイドレバーです。「二眼レフで唯一スナップ撮影ができる」と言われるほど操作性に優れています。

ローライなど一派的な二眼レフでは本体側面のノブをつまんで回してピントを合わせるところを、本体前面下部にあるレバーを指でスライドさせるだけの使いやすい形になっています。

このレバーの稼働する姿から、「ハラキリレバー」とも呼ばれています。また、このヘリコイドフォーカシングはピント精度確保の面からも優れているため、ミノルタは以降この形を基本としました。

優秀なレンズと操作性の高さで一番の人気

上記の特徴の他に、スタートマーク方式のセルフコッキング、明るくピント合わせのし易いフレネルレンズ付きスクリーン、そして優秀な描写で評価の高いロッコールレンズと、使いやすさと高い性能が人気となり、プロを含めて多くのカメラマンに愛用されました。

ミノルタは他メーカーが二眼レフから撤退した後も、1970年代初頭までオートコードの生産を継続していました。

現在でも国産中古二眼レフカメラの中ではもっとも人気が高く、オークションに出品されるとすぐに落札されてしまう人気さです。

もっとくわしく。

オートコードの使い方について、レトロカメラの使い方にある「二眼レフの使い方」で紹介していますので、あわせてご覧ください。

現在のオークション出品

オークションの出品はないようです。

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スペック

発売年
1965年(以下 model III)
レンズ
ロッコール75mm f3.5(-f22)
シャッタースピード
B・1~1/500秒
セルフタイマー
あり
サイズ
W96×H143×D100ミリ
使用フィルム
ブローニー
重さ
995グラム