ミノルタSR-1

minolta SR-1

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ミノルタSR-1とは

普及機として根強い人気

1958年に、ミノルタはレンジファインダーカメラの試作機「ミノルタスカイ」から多くの技術を転用したSR-2を発売しました。SR-1はその普及機として翌年1959年7月に発売されて以降、SR-3SR-7の普及機として数々の改良が加えられながら12年もの間生産が続けられました。

不等間隔シャッターの初代

1958年から1960年に発売された初代SR-1は、SR-2のシャッター最高速度を1/1000秒から1/500秒としたモデルです。

シャッターダイヤルは不等間隔で持ち上げてダイヤルを回転させるもの。半自動絞りやLVシステムなど基本機能はSR-2と同じ高級なものです。

1960年から1961年にかけては、シャッター速度ダイヤルがクリック回転、かつ等間隔のものに変更されています。

SR-3の普及型として登場

1961年から翌年1962年にかけてはSR-3の登場に合わせてマイナーチェンジして発売されました。

シャッター速度は1/500秒までと初代と同様ですが、完全自動絞りが搭載され、別売りの外付け連動セレン露出計が取り付けられるようになっています。

SR-7の登場

1962年にはSR-7が登場し、その普及版としてマイナーチェンジが行われました。

フィルムカウンターが巻き上げレバーの横に配置され、メーカー刻印が「MINOLTA CAMERA」に変更されています。シャッター最高速度は1/500秒と変わらず、露出計は外付けでクリップオンタイプの連動式CdS露出計が別売りされました。

内部構造が一新されたnew SR-1

1965年にコンパクト化されたnew SR-7が登場すると、モデルチェックされたnew SR-1が発売されました。

内部構造を一新し、new SR-7同様にコンパクト化されています。シャッター最高速度はSR-1伝統の1/500秒。外付け式CdS露出計を装着することができます。

シャッター速度が1/1000秒になったSR-1s

1967年から1970年にかけて発売されたSR-1sは、1966年に発売された露出計内蔵カメラ「SR-T101」に対して、露出計を内蔵しない玄人好みのカメラです。

基本性能は New SR-1と同じながら、シャッターの最高速度は1/1000秒に引き上げられています。このカメラも露出計は外付け式のCdS露出計を装着することができます。

シンプルで堅牢、まだ動く頑丈なカメラ

大きなヒット作でもない地味な一眼レフのSR-1は、構造のシンプルさ故に仕組みがシンプルで故障の出にくい堅牢性の高さに定評があります。

内部のギアがプラスチック製であるSR-T101は、ギアの歯が欠けることでクイックリターンミラーが故障することが多くなっていますが、同時期に誕生したSR-1sではギアの材質は金属で、現在でも中古の個体は完動が多く、信頼性の高さは特筆すべきものがあります。手元に残しておきたい一眼レフとして最適なカメラです。

現在のオークション出品

オークションの出品はないようです。

バリエーション

SR-1
1959年にSR-2の普及機として発売。シャッターの最高速度は1/500秒に省略されています。
New SR-1
1965年発売。小型化され、ミラーアップ機能が追加されました。
SR-1s
1967年にSR-T101の廉価版モデルです。

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スペック

発売年
1959年
マウント
SRマウント
ファインダー視野率
94%
ファインダー倍率
0.98倍
シャッタースピード表示
B・X・1~1/500秒
シャッター形式
横走り布幕フォーカルプレーンシャッター
露出計
なし
電源
なし
セルフタイマー
あり
サイズ
W146×H90×D88ミリ
重さ
920グラム