ストリートスナップとは / ストリートスナップ撮影方法入門

ストリートスナップって何よ?

他の呼び名では「街撮り」「街角スナップ」とも言います。街の中で人物などを素早く撮影するというもので、「キャンディッドフォト」と同じ意味です。

用語の使い方が多岐にわたるため、ここでは純粋に「写真趣味として、街の中で建物や通行人を撮影すること」という意味で使います。

日常からドラマを見つけ出す

街撮りの大きな魅力の一つは、日常の中に一瞬だけ発見できる偶発的なドラマを捉えることです。

事前に用意したものではなく、ポーズを要求したものではない偶然の産物によって構成された世界を一瞬で切り取るのは、写真ならではの表現だと言えます。

この分野での著名な写真家には、ブレッソン、ドアノー、木村伊兵衛などがいて、現代においてなお作品は高く評価されています。

街に出れば誰でも撮れる写真でありながら、狙った景色を見つけること、さらに写すことは簡単なことではなく、やがて個性となって作品に表れてきます。

もっとも誤解されやすいジャンル

はじめに用語の定義をしたように、一つの言葉がさまざまな意味で使われています。

例えば、「ストリートスナップ」と検索すると、その多くはファッションに関連した写真になっています。街中で見かけたファッションを写した写真をストリートスナップと呼んでいるのです。

またあるいは「街撮り」と検索すると、何やら良からぬものが散見されます。

撮影手法の一例から「隠し撮り」「盗み撮り」とも呼ばれるように、街で写真を撮るという行為自体のイメージはたいへんに悪いので、写真の話よりもみんなが大好きな話の方で盛り上がります。

こういう話題性のある行為を自ら行うことは、例え穢れを知らないくらいクリーンな人間でもそれなりのリスクを伴います。けれども、あるいくつかのポイントを抑えることで、そのリスクを大幅に軽減させることができるのです。