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ニッコール 5cm f1.5とは
一瞬で消えたレンズ
S・Cニッコール5cm/f1.5は、ニコンのレンジファインダー用標準レンズです。
そのころ出回っていたテッサータイプの5cm/f3.5を上回るスペックを目指し、ゾナー5cm/f1.5を手本としたようです。もともとはハンザキヤノン用に設計され、戦時下にあった1941年、1942年にはキヤノンの雑誌広告に登場していました。
しかし実際に発売されたのは1950年で、とうとうキヤノン用には供給されることはありませんでした。
ようやく登場したものの、翌年には改良型の5cm/f1.4が登場したことでこのレンズの製造は打ち切られています。
賑やかなボケ味
往年の大口径レンズらしい個性のある描写です。絞りを絞れば遠景までシャープで、開ければ賑やかな印象のあるボケ味が現れます。
発色はニュートラルのようです。それにしてもネットでの作例の公開が少ないのもこのレンズの希少性を物語っています。
超希少品につき、入手困難
わずか一年足らずの短命に終わったニッコール5cm/f1.5は、ライカLマウントとニコンマウント合わせてわずか798本しか製造されていません。
また、日本光学が製造したレンズの中で唯一、ライカLマウントよりもニコンマウントの方が少ないと言われています。
まず、お目にかかることのないレンズですが、レンズ前面の刻印文字の大きさや、「Nippon Kogaku Tokyo」の表記などはまさにコレクター欲をそそるような一本です。
現在のオークション出品
オークションの出品はないようです。
最近「ニッコール 5cm f1.5」を話題にしたブログ
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スペック
- 発売年
- 1950年
- マウント
- ライカスクリュー(L)マウント、ニコンSマウント