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ゾナー 5cm f1.5とは
世界最速だったコンタックスの看板レンズ
ゾナー5cm/f1.5は、ルートヴィヒ・ベルテレが設計した高性能な大口径標準レンズであり、コンタックスのレンズを代表する一本です。
このレンズの開発は画期的であり、その宣伝には、3200ページ以上、積み重ねて90センチを超える光線追跡計算の書類が使われるなど話題となりました。
当時、フィルムの性能はISO25が程度が「高感度」に属しましたので、闇を制する大口径レンズの登場は写真の可能性を切り開くものでした。
ライバルであるライツがズマリット50mm/f1.5を発売するまで10年、ゾナー5cm/f1.5は世界最高の明るいレンズであり続けました。
現代の技術に活きる画期的性能
ゾナーは明るい大口径レンズでありながら、極めて良好に収差が補正され、特に中心部の解像度が高いのが特徴です。
戦前型と戦後型で描写力に違いがあり、戦後型の方がより優秀。しかし、戦前型のより柔らかな表現もオールドレンズ派には嬉しい表現です。両方とも、絞り開放での柔らかでしっとりした質感描写は現代のレンズにはない味があり、絞ればコンタックスのレンズらしいシャープさが表れます。
コンピューターで弾き出された100点満点に近い性能よりも、技術者の叡智を結集した努力の賜物は使いこなし甲斐のある楽しさを持っているのです。
ゾナーの末裔
ゾナー5cm/f1.5にはゾナー銘以外にも、第二次大戦後にロシアがドイツを接収し、まるまるコピーされたジュピター3があります。
これは年代ごとに品質が変わっていきますが、設計は同じであるため、気軽にゾナーの性能を楽しめることで人気があります。
現在のオークション出品
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スペック
- 発売年
- 1932年~
- マウント
- バヨネットマウント
- レンズ構成
- 3群7枚
- 絞り
- f1.5-f11,16,22
- 撮影距離
- 0.9m-無限
- フィルター径
- 40.5mm
- 重量
- 120~205g