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ジュピター 3 50mm f1.5とは
定番のそのまんまコピーゾナー
Jupiter-3 50mm/f1.5は、ツァイス ゾナー5cm/f1.5を祖とする「コピーゾナー」レンズです。
第二次大戦後にドイツから接収したツァイスの工場とガラスをそのまま生産したことから始まり、1955年頃からは、ガラスが底をついたため国内で再設計され、外観も絞りリングの形状が変わります。
古い個体ほどツァイス ゾナー5cm/f1.5に近く、1960年代の製品品質をピークに劣化していきます。40年もの長い間に製造されてきたこともあって、光学系のコーティングや外観、製造工場別にバリエーションが多いのも特徴です。
柔らかさを残したゾナー
ジュピター3の描画は、開放付近でのコントラストの低い柔らかな結像と、絞り込んだ時のヌケの良い高コントラストで鮮やかな発色と豊かな階調表現が特徴です。
本家ゾナー5cm/f1.5は、戦前戦後のモデルで描写傾向が異なり、球面収差や絞り開放付近での解像力低下とハロが特徴的な戦前モデルに対し、それらを解消したヌケの良いシャープな戦後モデルがあります。
一方のジュピター3は、戦後モデルのコピーのはずですが、戦前ゾナーのような柔らかさが優先されています。特に絞りを開くとオールドレンズらしいソフトな性格を表し、美しい階調変化ととろけるように柔らかいボケが楽しめます。
その柔らかさを保ちつつ、絞り込めばパンチの効いたコッテリとした濃厚な色ノリで、コピーレンズにとどまらない、本家ゾナーとは異なる魅力を持ち合わせています。
中古で人気のジュピターシリーズ
気軽に安価でゾナーの描写が味わえることから、ロシア製レンズのなかでも特に人気のあるレンズです。
状態の良いレンズは少なく、Lマウントのものは特に希少ですので、オークションの出品には目を光らせておかなくてはなりませんね。クラカメゲットでは毎日出品情報を更新していますので、ブックマークをして定期的にアクセスしてご活用ください!
現在のオークション出品
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スペック
- 発売
- 1948年~1988年
- レンズ構成
- 3群7枚
- マウント
- バヨネットマウント、ライカスクリューマウント(Lマウント)
- 絞り
- f1.5-22
- 最短撮影距離
- 1m
- フィルター口径
- 40.5mm
- コピー元レンズ
- ゾナー50mmF1.5