images by bing
インダスター 61 50mm f2.8とは
「鷹の目」の血を引くロシアの優れたレンズ
インダスター61は、ソビエトで製造されたライカLマウント、またはM42マウントのレンズです。
レンズは「鷹の目」と称されるほど高い性能を持つテッサータイプの設計で、ロシアレンズならではの外装品質と相反する性能に高い評価を得ています。
このレンズはライカLマウントのものが先行して発売され、その後、M42マウントのものが登場しました。後者のレンズは「61L/Z」という型番で、レンズの設計を変えずに小さなLマウントレンズをM42マウントに移植したため、最短撮影距離は30cmとなり、マクロレンズに近い接写性能を有しています。
アルミ製の鏡胴で重量130gとは軽く、小ささと相まってプラスチック製のミラーレスカメラにもベストマッチです。
六芒星「ダビデの星」
M42マウントのモデルは他にないボケ味があることで有名です。
そのボケとは、「ダビデの星」と呼ばれる六芒星が現れるというものです。
六芒星のボケは、絞りを絞った際の絞り羽根の形状が歪であるために生じます。f4あたりから形が現れ、f5.6になると六芒星と分かるようになります。
普段はクセのない自然なボケ味となりますが、点光源のようなコントラストのあるものに対して綺麗な星が現れます。
お手頃価格の優秀なロシアレンズ
安くて見た目の造りがチープなロシアレンズであるインダスター61も、画像の周辺部まで収差の補正された乱れの少ない描写とピント合焦面のシャープさは驚きの性能です。
特徴的なM42マウントのボケ味もあれば素直で整った浅いボケ味もあり、常用レンズとして絞り開放から使える実力派。コントラストがありながら階調変化が滑らかで、色再現性も高く、現代的な優秀さを兼ね備えています。
安くて優秀なレンズであることが一部の愛好家達から絶大な支持を集め、評判が広まったことから、生産終了となった今では価格が上昇に転じているようです。
現在のオークション出品
最近「インダスター 61 50mm f2.8」を話題にしたブログ
- 情報なし
- 取り上げているブログは見つかりませんでした。
スペック
- 発売日
- -
- マウント
- ライカスクリュー(L)、M42
- レンズ構成
- 3群4枚
- 絞り
- f2.8-f16
- 最短撮影距離
- 1m
- フィルター径
- 40.5mm
- 重さ
- 130g