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ルサール MR-2 20mm f5.6とは
ロシアレンズの中でも珍しいオリジナルレンズ
ロシアレンズの大半がツァイスレンズのコピーである中で、ルサール20mmはそれらとは異なります。
KMZ(クラスノゴルスク)社のドクター・ルシノフが生み出したルサールは、パンケーキレンズのように薄く、また重さも100g程度と軽量です。
景色を広く写す20mmという画角を持ち、古い設計でありながら周辺光量や歪みの少ないことから人気のあるレンズです。
スーパーアンギュロンやビオゴンよりも先に設計された歴史あるレンズで、ビオゴンの元になったという話もあります。
歪みの少ない脅威の描写力
ルサールは対称型のレンズ構成で、後玉のおおきな出っ張りがあります。
この形をしたレンズの特徴は、歪みが少なく、画角は広くても自然な描写になることです。f11以上に絞れば歪みは殆ど見られず、建築物の撮影にも使えるほど。絞りを開ければ周辺光量も落ち、広角レンズ特有の迫力ある作画を楽しめます。
ビオゴンが現代的な写りをするのに対し、ルサールはしっとりとした柔らかさのある描写力を持ち合わせています。特にフードを付けてフレア対策をした描写性能からすると、銘玉スーパーアンギュロンと良い勝負かもしれません。
今なお現役で生産中。現在はロモグラフィーが製造
21mmクラスのオールドレンズとして価格の安いルサールは、新品中古問わずコストパフォーマンスの高い人気のレンズです。
レンジファインダー用であるものの、最短撮影距離は50cmと短く、ミラーレスカメラと組み合わせれば接写も容易にこなすことができます。
現在はロモグラフィーがライカLマウントレンズ「Lomography New Russar+ Art Lens」として復刻版を発売しています。中古として人気であるばかりでなく、今なお生産が続けられているのです。人気の高さが伺えますね。
APS-Cサイズなら絞り開放から優れた描画を。フルサイズでは広い画角を活かした迫力のある作画が期待できます。
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スペック
- 発売日
- 1958年
- レンズ構成
- 4群6枚/完全対称型
- マウント
- ライカスクリューマウント(Lマウント)
- 絞り
- f5.6-22
- 絞り羽根枚数
- 7枚
- 最短撮影距離
- 0.5m
- 距離計連動
- 非連動
- フィルター径
- 49mm