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ニコン Sとは
改良を重ねたニコンのレンズ交換式35mmレンジファインダーカメラ
ニコンSは、I型、M型と改良を加えて国際市場でデビューしたカメラです。ニコンI型からM型までは日本国内の進駐軍相手の販売だったため、ニコンS型が実質的には民間用のという認識をされています。/p>
生産数は36746台と、ニコンのレンジファインダーシリーズの中ではS2の次に多い台数です。>
外見はコンタックスに似ていますが、内部のシャッターなどはライカをコピーしています。
ニコンSの特徴は、高速シャッター用の「F]、低速シャッター用の「S]のシンクロ接点がボディに付いていることや、撮影画面のサイズが23×34mmと特殊なフォーマットになっていることです。
ニッポン版と言われたフォーマットのニコンI型
ニコンS型のベースとなるのがニコンI型です。画面サイズは23×34mmと、一般的な35mmライカ判サイズと比較して横に2mm小さいものになっています。フィルムのコマ間をその分だけ狭め、最大40枚まで撮影できるようになっていました。このフォーマットのことを「ニッポン判」または「ニコン判」と呼んでいます。
ところが、このカメラの販売先であるアメリカではニッポン判をスライド自動処理機械で扱うことができないとクレームが付いてしまい、738台で製造中止となりました。現在では貴重なコレクターズアイテムとなっています。
コマ間の問題を解決したニコンM型
ニコンM型は、フィルム間隔が独自で自動処理機械で使えないとクレームの付いたライカI型の改良モデルです。
コマ間は解決できたものの、画面サイズは24×34mmと2mmだけ拡大。惜しい、あと2mm足りない。
実はボディの金型とシャッターの設計上、画面サイズを幅36mmまで拡大できなかったのです。当然、ニコンS型も幅34mmのままになっています。
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スペック
- 発売年
- 1950年12月
- マウント
- ニコンSマウント
- ファインダー視野率
- 85%
- ファインダー倍率
- 0.6倍
- 有効基線長
- 36mm
- シャッタースピード表示
- T・B・1~1/500
- シャッター形式
- ゴム引き絹羽横走プレーンシャッター
- フィルム巻き上げ
- ノブ式
- フィルム巻き戻し
- A・Rレバーノブ式
- 露出計
- なし
- 電源
- なし
- サイズ
- W136×H78×D42.5ミリ
- 重さ
- 720グラム(50mm/f1.4付)
- 生産台数
- 35127台
- 価格
- 74400円(50mm/f1.4付)