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ノクトン クラシック 40mm F1.4とは
あえて球面レンズを使う大口径レンズ
ノクトン クラシック 40mm f1.4は、「レンズの味」を追求し、撮影結果の美しさにこだわったレンズです。開発の際はMTF曲線などの数値データにこだわらず、実際に撮影をして、美しいかどうかで設計を決めたといいます。
1950~60年代の個性ある名レンズを彷彿とさせる写りを再現するため、現代の大口径レンズの定番である非球面レンズを使用していません。そうすることによって、絞り開放では柔らかく、絞り込むとシャープに変化するレンズになるのです。
コシナでは非球面レンズを採用した大口径レンズシリーズ「ノクトン」「ウルトロン」や、球面レンズを使ったコンパクトな「スコパー」をラインナップさせていて、いずれもユーザーから高い評価を得ています。ノクトンクラシックは、大口径で球面レンズを使ったコンパクトなレンズであり、他の製品にはにないレンズの色気が、レンズの個性に対する好奇心を芽生えさせます。
現代のレンズが優秀さを求めて個性を薄めていくのとは反対に、クセのある写りをしますので、今お持ちのレンズがつまらなくなってしまうかもしれません。
球面ズミルックスを意識
ノクトン・クラシック40mm f1.4は、その外観からもライツの球面ズミルックス35mm f1.4を強く意識しています。
球面ズミルックスは個性的な描写性能から「クセ玉」と呼ばれ、アウトフォーカスは水で濡れて滲み出すようなボケ味で人気のあるレンズです。古いレンズですので、経年劣化の影響のある球面ズミクロンは、絞り開放ではソフトフォーカスレンズのようにベールのかかった写りをします。しかし、状態の良いモノは一般に評されているものよりはるかに良く写ります。
ノクトン・クラシック40mmは最新の技術によってボケ味のテイストを加えたレンズであるために、新品の球面ズミルックスのように絞り開放から良く写ります。現代的なシャープさに加えて滲み出すような独特なボケ味をリーズナブルな価格で楽しむことができます。
絞りで変わる描写特性
絞り開放では柔らかく、絞り込めばシャープ感の増す旧型レンズの特徴を持つノクトン・クラシック40mm f1.4は、その実力の高さから多くの写真家から高い評価が得られています。
同40mmレンズであるズミクロンやMロッコールよりも解像度が高いとも言われており、現代の設計らしい性能の高いレンズです。
シングルコーティングとマルチコーティング
ノクトン・クラシックのレンズには、シングルコーティング(SC)とマルチコーティング(MC)の二種類が用意されています。
マルチコーティングは自然な色合いで逆光に強く、シングルコーティングはレンズのコーティング層が単層で、色合いや逆光のフレアやゴーストの出方などを旧式レンズのように表現します。
色ノリは大人しく、コーティングの違いは隠し味のように現れます。あなたの撮影する世界にほんの少しスパイスを加えてくれるのがノクトン・クラシック40mmの魅力です。
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スペック
- 発売年
- ----年
- マウント
- Mマウント
- レンズ構成
- 6群7枚
- 絞り
- f2.5-f16
- 撮影距離
- 0.7m-無限
- フィルター径
- 43mm
- 重量
- 175g
- 価格
- 50,000円