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セレナー 50mm f1.9とは
隠れた名玉
キヤノン セレナー 50mm/f1.9は、1949年にキヤノンが発売したライカスクリューマウント互換のレンジファインダー用レンズです。
撮影時のみ鏡胴を引き出す沈胴式のレンズで、外観はライカのズミタールに似ています。鏡胴に沈胴方向とロック回転方向の矢印が刻まれているのがこのレンズの特徴です。
製品の造りが大変良く、絞り羽根は豪華に15枚もあり(ズミタールは10枚)、どの絞り値であっても、開口部は綺麗な円形になります。
淡いトーン。絞りを開いて真価を発揮する。
外観はズミタールと似ていても、描画性能は異なる性質を持っています。
f1.9と、f2よりもわずかに明るいセレナーは、絞り開放からf4までのシャープネスやボケ味がズミタールよりも優秀かもしれません。
高コントラストなズミタールに対し、コントラストが低く、やわらかな印象のあるのがセレナーの特徴です。
狙うなら今!コストパフォマンスに優れた高性能レンズ
古風な沈胴レンズでありながら、開放f値は1.9と同種のレンズを凌駕し、本家ライカに劣らない優秀なレンズの描写力です。
価格も国産Lマウントは今が底値ではないでしょうか。丁寧な造りと15枚の絞り羽に当時の意気込みを感じる一本です。
現在のオークション出品
オークションの出品はないようです。
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スペック
- 発売年
- 1949年1月
- マウント
- ライカスクリュー(L)マウント
- レンズ構成
- 4群6枚
- 絞り
- f1.9-f11
- 最短撮影距離
- 1.07m
- フィルター径
- 40mm
- 発売当時価格
- 29500円
- 重さ
- 230g