セレナー 35mm f3.5

Serenar 35mm f3.5

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セレナー 35mm f3.5とは

完成度の高い広角レンズのトップバッター

セレナー35mm f2.8は、1950年代初頭にキヤノンが開発した輸出用の広角レンズです。

登場から間もなくセレナー35mm f3.2が登場して短命に終わりました。

ライカに追いつけ追い越せの時代であったことから仕上げで完成度が高く、コレクターの間でも評価されています。

ズマロンとの比較

登場時期や性能の近いところで、ズマロン35mm f3.5などと良く比較されます。

セレナーはエルマーと同じテッサータイプの3群4枚構成で前後玉は小さく、対してズマロンは4群6枚のガウスタイプとなっています。

ライカの広角レンズデザインに似ており、全体は真鍮でクロームメッキが施されて、距離環にはピントレバーが付いています。ピントレバーの存在は手元で設定値が分かるために、実際の撮影ではとても重宝します。

絞り環は無段階で調整ができます。レンズ先端部のツマミを操作するよりは使いやすいのも嬉しい設計です。

繊細さが売りの描写

コントラストが低めで解像度が高く、線の細いシャープな描写は、画面周辺の光量落ちといった欠点と比較してもこのレンズが選ばれる一つの大きな理由です。

四隅の崩れはf8に絞ると大幅に改善され、線の細いシャープな描写となります。発色もニュートラルで、その場の空気感を写し出すかのような描写でレンズの個性が現れます。魅力的なオールドレンズとして注目のアイテムです。

現在のオークション出品

オークションの出品はないようです。

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スペック

発売年
1950年
マウント
ライカスクリュー(L)マウント
レンズ構成
4群6枚
絞り
f3.5-f22
フィルター経
34
重さ
165g
価格(発売当時)
21000円