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キヤノン 28mm f2.8 (Lマウント)とは
先進のハイスピードレンズ
ここで紹介するキヤノン28mm f2.8は、キヤノンが1956年に発売したライカLマウント互換のSレンズです。
1950年代初頭の28mmレンズは、コンタックス用のテッサーがf8、ライカ用にヘクトールがf6.3と暗く、1955年のズマロンでもf5.6ですので、このf2.8という開放f値は非常に明るいことが分かります。
キヤノンは当時、25mm f3.5、35mm f1.8、50mm f1.2などの明るいレンズを次々と生み出していった時期でした。極めつけは1961年に発売された50mm f0.95で、他社メーカーの追随を許しませんでした。
小さくて、薄い。スタイルの良いレンズ
f値が明るくても小さくてコンパクトなレンズです。
後玉も出っ張らず、カメラに付けた時の薄さは軽快です。質感も良く、ルックスに一目惚れするユーザーは少なくありません。
線の細い解像力
この頃のキヤノンのレンズらしく、ピント面の極めてシャープな線の細い描写が特徴です。優しいトーンがよく出ています。
f5.6程度まで絞ると全体が均一となり、絞り開放での描写と異なる傾向があるため、オールドレンズらしい味を楽しめます。
コーティングがあるため比較的逆光に強くはありますが、印象的なフレアの表現をすることも楽しめるレンズです。
現在のオークション出品
オークションの出品はないようです。
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スペック
- 発売年
- 1956年
- マウント
- ライカスクリュー(L)マウント
- レンズ構成
- 4群6枚
- 絞り
- f2.8-f22
- 最短撮影距離
- 1m
- フィルター径
- 40mm
- 重さ
- 150g