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MC ロッコール PF 55mm f1.7とは
ミノルタの古き良き優秀作
MC ロッコール PF 55mm f1.7はミノルタのMF一眼レフ用レンズです。
レンズ構成は5群6枚の変形ガウスタイプで、オートロッコールPFの次の世代の構成です。開放絞りこそf1.8からf1.7へと明るくなりましたが、焦点距離は新しいガラスを使用していないと見えて、50mmではなく55mmのままとなっています。
細部宿る性能
絞り開放における画面中央部の解像力は55m/f1.8に譲るものの、画面全体の均等性、ボケ味、また、内部反射防止対策によるコントラストの維持などはバランスが優れ、優秀な性能を示します。
画質の低下しがちな近距離での絞りを開けた撮影ではシャープな写りをし、少し絞れば解像力やコントラストは更に向上して画像が引き締まります。
繊細で水彩画のような淡い発色
とても渋い発色のレンズです。ロッコールレンズは世代が新しくなるごとに派手で力強い描写傾向になりますが、55m/f1.7はその前のものですので、水彩画のように淡く透明感のある繊細な写りをします。
バランスの取れた性能の優秀さと澄んだ空気感を写すのが55mm/f1.7の魅力です。こんな「素直さ」のあるオールドレンズも珍しいように思います。
現在のオークション出品
オークションの出品はないようです。
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スペック
- 発売年
- 1966年
- レンズ構成
- 5群6枚
- 絞り
- f1.7-f16
- 最短撮影距離
- 0.55m
- フィルター径
- 52mm
- 重さ
- 224g
- 発売時価格
- 14800円