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ロッコール TC 135mm f4とは
ミノルタ一眼レフ初期の望遠レンズ
ミノルタ ロッコールTC135mm/f4は、ミノルタのMF一眼レフカメラSR-1が登場した頃、1960年に発売された望遠レンズです。
トリプレット型と呼ばれる3群3枚のレンズ構成で、わずか3枚のガラスで収差をうまく補正できることからコンパクトカメラなどにも採用されています。トリプレットレンズはヘリコイド移動によって画質が変わることで知られていますが、旧式のレンズとしてはもう少し暴れて欲しいと思うオールドレンズ愛好家もいるかもしれません。
また、ベローズと呼ばれる接写装置とセットで販売されたものもあります。
プリセット絞りという仕組みを採用
このレンズは開放f値4と暗めで、なおかつ自動絞りの働かないプリセット絞りを採用してます。また、緑のロッコールでお馴染みの二層のアクロマチックコーティングも施されていません。
その代わりに、安価でコンパクトなレンズとして仕上がっており、135mm/f2.8の半値以下で発売されていました。
プリセット絞りは、黒いリングを設定したい絞りに合わせ、実際に撮影する際には、銀のリングを回して白丸と赤丸が一致するようにします。
絞り羽根12枚のボケ味
自動絞りでは故障の原因とならないように絞り羽根は極力減らされます。しかし、プリセット絞りではその心配はありませんから、絞ってもほぼ真円となるよう、実に12枚もの絞り羽根が付いています。
ミノルタは昔からボケ味を重視していましたので、二線ボケの傾向も少なく、自然で優しいボケ方をします。当然、絞っても円ボケですので、シャープネスやコントラストを引き締めてもボケ味の味わいは失われません。
年代ものですので、絞り羽根に反射防止対策は施されていませんので、ギラッと光る美しい羽根が特徴です。そのせいもあってか、マウント部には余計な光が入らないように四角いフレームが設けられています。
コントラストは低めで発色は落ち着いた、どちらかというと地味なほうです。モノクロでトーンが活きてきそうですが、カラーでも独特の味が得られることでしょう。
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