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ロッコール 85mm f2とは
ポートレート用の柔らかいレンズ
MDロッコール85mm/f2は、ミノルタMF一眼レフ用の中望遠レンズです。
巨大で重たかった85mm/f1.7に比べ、5群6枚のレンズ構成はそのままにf値を抑えて小型軽量化されています。
性能評価は今ひとつ
性能は85mm/f1.7に譲るものの、ポートレート用のためか柔らかみのある描写です。
MD以降のレンズですので、特にNew MDでは高コントラストで力強い描写になっています。発色はニュートラルですが、ロッコールらしく緑は鮮やかに表現します。
絞り羽根も6枚しかなく、ボケ味は固めです。ミノルタはコストダウンと小型化が得意ではなかったようです。
当時新品ではコストパフォーマンスの低いレンズという認識ですが、現在中古で手に入れるとなると、むしろそうした性能面での欠点が喜ばれます。
珍レンズ「MDバリソフトロッコール85mm/f2.8」
ミノルタは優れた技術力で珍レンズを製造することがあります。「MDバリソフトロッコール85mm/f2.8」もその1つです。
一般にソフトレンズは肌を滑らかに写すポートレート撮影に用いられ、ピントの芯の周辺部にハロを作って柔らかい描写を実現します。ところが絞りを絞るとこの部分を遮ることになり、ソフト効果は薄れてきます。
そこでバリソフトレンズは、球面収差を制御することで絞りの量に依ることなくソフト量を変えられる仕組みになっています。
ソフト量は0から3まであり、0にすると通常のシャープな写りになり、3にするとソフト効果は最大になります。VFC ROKKOR 24mm/f2.8に次ぐ珍らしい仕組みのレンズです。
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スペック
- 発売日
- 1989年