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テレ ロッコール TC 100mm f4とは
トリプレット構成の「マウンテン・ロッコール」
オート テレ ロッコール TC 100mm/f4は、ミノルタMF一眼レフ用の望遠レンズです。
トリプレット型と呼ばれる3群3枚のレンズ構成で、わずか3枚のガラスで収差をうまく補正できることから、中判カメラ用レンズやコンパクトカメラなどにも採用されています。
トリプレット型のレンズは一眼レフ用の交換レンズとしては珍しく、同型の「マウンテンニッコール」や「トリプレットエルマー90mm」などは製造本数が少なく、プレミアム化していることで知られています。
また、ニッコールもエルマーも切れるようなシャープさの優れた解像力が評価されています。
望遠レンズとしてはコンパクトな形状から、山岳撮影用の機材として重宝されるレンズにちなんで「マウンテンロッコール」とも呼ばれます。
プリセット絞りという作法
このレンズは開放f値4と暗めで、なおかつ自動絞りではないプリセット絞りを採用してます。リングを回して絞り値を設定すると、シャッターレリーズ時に絞られるのではなく、そのまま絞りが絞られていく仕組みになっています。
その代わりに、安価でコンパクトなレンズとして仕上がっているほか、絞り羽根は12枚と一眼レフ用としては贅沢な枚数が使われています。
意外な性能が魅力
ミノルタは古くからボケ味を重視しているため、12枚の絞り羽根は絞っても真円のままです。ボケは二線ボケ傾向があるものの、点光源は綺麗な円形にボケていくのが特徴です。また、トリプレット型ならではの周辺部のボケ味も魅力の1つですね。
解像度は高く、ピント部は非常にシャープです。初期のレンズですので内面反射に弱く、逆光ではフレアやゴーストが発生しやすくはなりますが、光線状況を選びながらの撮影はオールドレンズらしい楽しみ方です。その上での意外な高性能を持つレンズですから、通好みとも言えるでしょう。
現在のオークション出品
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スペック
- 発売日
- 1961年