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エルマー 90mm f4とは
ライカ90mmレンズの代表格
エルマー90mm/f4は、軽量コンパクトなライツの望遠レンズです。中古での流通も多く、価格も比較的安価なために手に入りやすいこともあって、大変人気の高いレンズです。
Lマウント用の細くすっきりしたデザインのものがポピュラーですが、製造期間が長いために、同じエルマーでも様々なバリエーションが存在しています。
様々なバリエーション
初期に発売されたエルマーは、1931年に発売された通称「ファット・エルマー」あるいは「だるま」と呼ばれる鏡胴の太いモデルです。最初期型のものはライカC型用のレンズで距離計には連動しないタイプもあります。丁寧に作られており、内面反射対策も施されていて、ノンコーティングのわりにはしっかりと写ります。2500本製造のレアなレンズです。
1933年にはほっそりとした痩せエルマーとも呼ばれるモデルが発売されます。バルナックライカとの組み合わせはホールディングが抜群です。1948年までの間にブラックペイントから希少なオールクロームまで仕上げも様々です。
1948年からは鏡胴の根本に黒革を巻き付けた戦後タイプのモデルが発売されます。90mmエルマーの中で最もよく見られるタイプです。
1954年にはライカM3発売に合わせて沈胴式の90mmMマウントエルマーが製造されました。誤操作を防止する仕組みが組み込まれていて、とても凝った作りが特徴です。
トリプレット・エルマー
Lマウントレンズ最後のレンズであり、ライカレンズの中で唯一の3枚構成なのがトリプレット・エルマーと呼ばれるモデルです。Mマウント用で一部、最初の一年だけ製造されたLマウント用が543本と極少数存在してます。
それまでの4枚構成のレンズから一枚減らした3枚で構成されていて、剃刀のような描写とまで言われるほど非常に高い解像力を誇ります。レンズ枚数が少ない分、描写が繊細で色も綺麗に発色されます。
エルマーらしさと高い解像度
長い間製造された人気のレンズだけあって、その描写性能は高く評価されています。軽量コンパクトながらシャープでボケ味が美しく、写りが素晴らしいのです。
携行性に優れた扱いやすさと優れた描写性を持ちながらも、中古では本数・価格ともに入手しやすいレンズです。是非常備しておきたい一本です。
現在のオークション出品
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スペック
- 発売年
- 1931年~
- マウント
- ライカLマウント
- レンズ構成
- 3群4枚
- 絞り
- f4-f32 or f36
- 撮影距離
- 1.0m-無限
- フィルター径
- 36mm,39mm
- フード
- FIKUS,IUFOO