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エルマー 105mm F6.3とは
山岳写真家に愛用された「マウンテン・エルマー」
マウンテン・エルマー105mm/f6.3はライカレンズの中でも特にユニークなレンズです。望遠レンズながらも小型軽量なため、携帯性が特に良いことから、多くの山岳写真家に愛用されました。
そのため、このレンズは「マウンテン・エルマー」あるいはドイツ語で「アルペン・エルマー」と呼ばれ、日本では「山岳エルマー」とも呼ばれています。
独特なデザインの希少レンズ
レンズ径の小さいことから他のレンズに比べてとても個性的なデザインです。ライカDIIと同じ1932年に発売され、外観は黒塗装、リングにはニッケルメッキまたはクロームメッキが使用されています。
専用のレンズフードは、逆さにしてレンズにかぶせるようにして収納できるタイプで、携帯に便利でレンズの保護にもなります。
最短撮影距離は2.6m。最小絞りはf36と用途は自然風景などに適しています。
製造本数が4000本ほどと少なく、比較的珍しいレンズになります。付属品が揃い、状態の良い物は中古で高値取引されています。
端正な写りのエルマー
発色・コントラスト共に十分な性能を持ち、エルマーらしい控えめな描写です。
内面反射の影響によって、レンズ内で光の回折が発生してフレアが生じることもあるため、レンズフードを付けての撮影がおすすめです。
また、内面反射材を取り付けることでレンズ本来の性能を引き出すことも出来るため、修理によって性能は劇的に改善されることもあります。独特なデザインと実用的な性能を兼ね備えたレンズで写真の楽しみを増やしてみては。
現在のオークション出品
オークションの出品はないようです。
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スペック
- 発売年
- 1932年
- マウント
- ライカLマウント
- レンズ構成
- 3群4枚
- 絞り
- f6.3-f36
- 撮影距離
- 2.6m-無限
- フィルター径
- 36mm
- フード
- 専用フード