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ノクチルックス 50mmとは
暗闇を制するレンズ
ノクチルックスは人の目と同じ明るさを持つ大口径レンズです。暗闇の中のわずかな光を写し撮れるノクチルックスは、ストロボを用いることなく手持ちでの撮影に威力を発揮します。。
絞り値は現行モデルでf0.95と、現在発売されているなかでは最も明るい50mmレンズです。被写界深度は非常に浅く、背景は他のどのレンズよりも大きくボケます。
世代ごとにボケ味に違い
旧世代のノクチルックスは柔らかく潤いのある描写の際立つ描写で、流れるような妖しいボケ味は多くの愛好家を虜にしています。また、第4世代になるとシャープでヌケの良い描写となり、現代のレンズらしい洗練されたものになっています。
コッテリ味のf1.0世代と、透き通った空気感を写し出すf0.95、それぞれのモデルで魅力的な描写があり、非常に高価なレンズであるにもかかわらず、モデル違いで何本も所有している人も居ます。
開けると柔らかく、絞るとシャープ
開放f値の明るさを生かした被写界深度の浅さで、溶けこむのような大きい前後ボケを表現することができます。ピントの合った部分は見事に質感を写しとり、立体感が際立ちます。
絞り込むとシャープで線のしっかりした繊細な描写になり、絞り開放時とは異なる一面を伺い知ることができます。絞りを開けたときと絞った時の描写のギャップがノクチルクスの強い魅力です。
レンズの明るさを活かした夜間のスナップ撮影や、大きなボケ味を活かしたポートレート撮影、透明感で空気を写し出す風景撮影など、ノクチルックスで写す写真は特別な世界を紡ぎ出します。
現在のオークション出品
オークションの出品はないようです。
バリエーション
- 第1世代
- 1966年発売。写真撮影用として世界で初めて非球面レンズが採用されています。生産本数は非常に少なく、特に手間のかかっている初期ロットは高値で取引されてます。
- 第2世代
- 1976年発売。非球面レンズを採用せずに開放f値が1.0まで引き上げられています。
- 第3世代
- f値は変わらず、鏡胴がコンパクトになっています。
- 第4世代
- 2009年に発売されたモデルで、開放f値が0.95になったほか、描画性能も大幅に改良されています。
- リミテッドエディション(Exclusive limited edition of the LEICA NOCTILUX-M 50mm f/1.0)
- ノクチルックス 50mm F1の生産中止に伴って100本限定で販売されたもので、防湿機能を備えた木箱にレンズが納められています。
最近「ノクチルックス 50mm」を話題にしたブログ
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スペック
- 発売年
- 1966年
- マウント
- ライカMマウント
- レンズ構成
- 4群6枚(第1世代)、6群7枚(第2,3世代)、5群8枚(第4世代)、
- 絞り
- f1.2(第1世代)、f1(第2,3世代)、f0.95(第4世代)-f16
- 撮影距離
- 1.0m(第1,2世代)、0.7m(第3,4世代)-無限
- フィルター径
- 60mm(第2,3,4世代)
- フード
- 第3,4世代は内臓