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エルマー 50mm F2.8とは
新たな設計でf2.8を実現
レンズの再設計と新型のランタンガラスの採用により、前モデルのエルマー50mm/f3.5から絞り開放値がf2.8へと明るくなりました。
美しいレンズコーティングと梨地の鏡胴が目を引く小さなレンズには、16枚もの絞り羽がレンズのすぐ内側で開閉します。贅沢に使われた絞り羽の形は円形で、瞳の瞬きに似ています。
小さく軽量なボディで、なおかつ沈胴タイプのため、携行性が非常に良いのが特徴です。逆光に弱い面もあるため、フードとの併用がおすすめです。
30年の歳月を経て復活
1994年になると、Leica M3発売40周年モデルであるLeica M6Jと共にエルマーが復活しました。
カメラ本体とセット販売され、当時と変わらない沈胴タイプのレンズです。柔らかな描写は変わらず、絞り羽は6枚となりました。
翌年1995年にはレンズラインナップに加わり、レンズ単体でも入手できるようになっています。
優しいエルマーのレンズ
エルマーの最大の魅力はやさしい階調表現にあります。ボケ味も美しく、ズミクロン 5cm/f2など他のレンズと比べてコントラストが低く、柔らかく写ります。
絞りも中間まで絞り込むことによって最高の鮮鋭度を得ることができます。また、1954年発売のモデルも近年発売されたモデルも発色は現代的でカラーとの相性も良好です。
柔らかく、そして線をしっかりと写し出すエルマーは、デザイン、描写性能ともに高く評価され、愛用者の多いレンズです。
現在のオークション出品
オークションの出品はないようです。
バリエーション
- L/Mマウント
- 1957年にはライカIIIgの標準レンズとしてLマウント版も発売されています。
- M6Jモデル
- 1994年発売のライカM3発売40周年モデルでセット販売されたものです。
- 現行品
- 1995年発売。沈胴式のコンパクトさはそのままに比較的安価で販売されています。現行のライカレンズの中でも特にコントラストが落ち着いています。
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スペック
- 発売年
- 1954年
- マウント
- ライカLマウント、Mマウント
- レンズ構成
- 3群4枚
- 絞り
- f3.5-f16
- 撮影距離
- 1.0m(現行モデルは0.7m)-無限
- フィルター径
- 39mm
- フード
- ITOOY,IROOA