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エルマリート M 21mm F2.8とは
スーパーアンギュロンの後継、純正の21mmレンズ
ライカマウントの21mmといえばスーパーアンギュロンという名玉がありますが、エルマリート 21mm はライツ社の開発した純正のレンズです。
1980年になってようやく登場したこの広角レンズは、後玉の出っ張りがないために、露出測定用の測光素子バーがシャッター幕の前に出てくるライカM5やライカCLでも使用することが出来るようになりました。
柔らかく、ウェットで濃密な描写
エルマリート M 21mm F2.8は、スーパーアンギュロンとは一線を画すシャープな切れ味で周辺光量も十分で歪曲は少なく、高い解像度と適度なコントラストを持ち合わせています。
シャドーの潰れない階調の豊かさはモノクロームでも本領を発揮し、艷やかでヌメっとした描写は、他のどのレンズよりも被写体の質量感を表現しています。
切れるようなシャープさとウェットで濃密な描写を併せ持ち、ライカにしか出せない味を演出しています。
アスフェリカルレンズを採用したASPHモデル
1997年になると、ドイツで設計・製造され、レンズに非球面レンズ(アスフェリカルレンズ)を採用したモデルが登場しました。鏡胴のカラーは、ブラックと翌年1998年に販売されたシルバークロームの二種類があります。
非球面レンズを採用したことによって、画面周辺部を中心に解像度が上がり、さらに安定したシャープな画像が得られます。
このようなレンズは他に無いと言わしめた、ライツの誇る最高の超広角レンズです。一度この描写を知ってしまったら、虜になるかもしれません。
現在のオークション出品
オークションの出品はないようです。
バリエーション
- 第1世代
- 1980年発売。スーパーアンギュロンの後継で初のライツ純正21ミリレンズ。ストレートな鏡胴のプロトモデルも存在しています。カナダ製。
- 第2世代
- 1997年発売。非球面レンズを採用したことで描写性能は更に高まりました。ドイツ製。
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スペック
- 発売年
- 1980年~
- マウント
- ライカMマウント
- レンズ構成
- 6群8枚(ASPHは7群9枚)
- 絞り
- f2.8-f16
- 撮影距離
- 0.7m-無限
- フィルター径
- 60mm(ASPHは55mm)