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エルカン 50mm F2とは
軍用のライカレンズ
エルカン50mmは、アメリカの軍用ライカであるKE-7Aの標準レンズとして開発・供給されたレンズです。
エルカン(elcan)という名前の由来は「Ernst Leitz Canada」の略で、「カナダのライカ」という意味になります。製造元は現在、ELCAN OPTICAL TECHNOLOGIESという光学兵器の製造を行う総合光学機器メーカーとなっています。
ズミクロンのエコノミーバージョンで、4群4枚構成のシンプルなレンズ構成によってコストダウンが図られています。
コレクターズアイテム
エルカン50mmの生産本数は非常に少なく、総数505台のKE-7Aに対して500本、加えて民生用に460本造られました。
中古市場ではレンズ単体で出回ることはほとんどなく、KE-7Aとセットのコレクターズアイテムになっています。
また、特別にナンバーの刻まれた専用のフードが付属していましたが、無くしてしまったものが多く、フードが付きは非常にレアなアイテムです。
開講の豊かな描写
ズミクロンと比較しても十分シャープで、レンズの枚数が少ないことで光の余計な反射もなく、ヌケの良いスキッとした描写です。
ライカレンズらしい低めのコントラストで、階調の再現性が良く、ハイライトからシャドーまで豊かに表現します。シャドーは潰れず、黒をしっかりと写し出します。
ボケ味は素直で、柔らかい前後ボケが画面に溶けるように表れます。
現在のオークション出品
オークションの出品はないようです。
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スペック
- 発売年
- 1972年
- マウント
- ライカMマウント
- レンズ構成
- 4群4枚
- 絞り
- f2-f16
- 撮影距離
- 1.0m-無限
- フィルター径
- 39mm
- フード
- 専用(付属)