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エルマー 50mm F3.5とは
改良を重ねたロングセラー
エルマー50mm f3.5は、1924年に発売されたライカA型の固定レンズとして登場し、後に交換レンズとして製造されました。
製造期間が長かったため、このレンズには様々なバリエーションが存在しています。1936年までに製造されたのは、黄色味のある金属のニッケル仕上げ、その後にクローム仕上げとなり、1942年のものからはレンズにコーティングが施されるようになりました。
また、1952年以降のものは距離目盛りなどの表示位置が変わり、被写界深度目盛りが赤文字で表記されていることから「赤エルマー」などと呼ばれ、人気のモデルとなっています。
コンパクトなボディ
1円玉より小さい前玉と沈胴のコンパクトなボディは、折りたたんでしまうとボディだけのように感じでしまうほど小さく、携帯性に最も優れています。
クラシックなスタイルから、バルナックライカとの組み合わせがぴったり合います。バルナックライカのファンであれば是非入手したいアイテムです。
柔らかい描写
ズミクロン 5cm/f2の解像感とは一味違う、柔らかな雰囲気を写し出すこのレンズの特徴に、ファンの多くが魅了されています。
古いレンズとは思えないほどよく写り、モノクロではオールドレンズらしい豊かな階調表現で、カラーでの撮影も渋みのある良い発色をします。
目立った歪曲もなく、柔らかでありながら、開放絞りから安定して細かな線まで描写し、その場の雰囲気をそのまま写し撮ってくれるような高い性能を持っています。非常に扱いやすいレンズです。
中古での入手は簡単
1924年から1954年までの間、改良を重ねながら約33万5千本が製造されたエルマー5cm f3.5は、ライカレンズの中でも最もポピュラーで、市場での流通数も多く、入手のしやすいレンズです。
レンズの曇りなどコンディションんも良いものは年々減っていますので、オークションなどでの入手はお早めに。
現在のオークション出品
バリエーション
- Mマウントモデル
- ライカM3と同時発売されたもので、f2.8のものより内面反射防止がよく作り込まれています。
- 赤エルマー
- 書いてある文字が赤いもので、後期に生産されたものです。改良され続けたエルマーの中で最も性能が良いとされて人気があります。
- ニッケルエルマー
- もっとも古いタイプのエルマーで、本体が黄色っぽいものです。コーティングは施されていませんが、これも良く写ります。
最近「エルマー 50mm F3.5」を話題にしたブログ
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スペック
- 発売年
- 1924年
- マウント
- ライカLマウント、Mマウント
- レンズ構成
- 3群4枚
- 絞り
- f3.5-f16 or f18 or f22
- 撮影距離
- 1.0m-無限
- フィルター径
- 36mm
- フード
- FISON,FIKUS