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スーパーアンギュロン 21mm f4とは
最高の性能のためにシュナイダー社から供給された超広角レンズ
スーパーアンギュロン21mm/f4は、ドイツの名門光学メーカーであるシュナイダー社から供給されたライカMマウントレンズです。
超広角レンズの設計・製造には高い技術が要求されるため、当時のライツ社は超広角レンズを他社に作ってもらっていたのです。なお、ライツが独自に超広角レンズを出すのは1980年のエルマリート21mm/f2.8からとなります。
ライカレンズのファンの間でも、格調高いデザインと優れた描写力が高く評価される人気のレンズです。
超広角なのに線は真っ直ぐ描写
スーパーアンギュロンのレンズは対称型と呼ばれる設計です。対称型レンズは大判用レンズにも使われるレンズ構成で、その歪みのないシャープな描写は世界的に高い評価を受けています。
その特性上、歪曲収差が軽減され、なだらかに周辺光量が落ちていく空間描写は魔法のようで、とても心地良い雰囲気を醸し出します。これがスーパーアンギュロンの"広角レンズらしい"人気の描写です。
同じスペックのレンズとして、ライバルのビオゴンがあります。(参照:本家ビオゴン、Cビオゴン)
同じ対称型のレンズ設計でシャープで歪みない描写です。ビオゴンがややドライな質感であるのに対し、スーパーアンギュロンにはウェットなどこか艶かしい雰囲気があります。
コントラストが程良く、高解像度でありながら滑らかで柔らかい描写は誰しもが虜になるレンズの「味」です。特にモノクロ撮影ではこのレンズにしか出せない独特の絵が出来上がります。
味を求めるならf4を
スーパーアンギュロンは、後に改良されてf3.4のモデルが登場します。
f3.4モデルは開放f値が明るくなったばかりでなく、周辺光量が豊富で全画面に渡ってシャープさが増しています。
現代のレンズにはないレンズの味を求める人は、このスーパーアンギュロン21m/f4一択です。柔らかな描写はもちろん、シャドー部の光の表現などこのレンズにしか出せない描写があり、特にモノクロではその真価を発揮するからでしょう。
スーパーアンギュロンはレンズのクモリが発生しやすいレンズであるため、多少なり値が張っても、状態の良い個体を手に入れることが重要です。
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スペック
- 発売年
- 1958年
- マウント
- ライカL,M
- レンズ構成
- 4群9枚
- 絞り
- f4-f22
- 撮影距離
- 0.4m-無限
- フィルター
- 39mm