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ズミルックス 50mm F1.4とは
ズミルックスは50mmレンズの最高峰
ズミルックス50mm f1.4は、絞り開放値の明るいライカの50mm標準レンズです。絞り開放時から極めてシャープで、美しいボケ味とトーン描写が大きな注目を集めています。
レンズの性能は優秀そのもので、高いシャープネス、柔らかく美しいボケ味、絶妙なトーン描写、その描写力はトップクラスであり、現在入手できる50mmレンズの中でも最高峰に位置するレンズです。
ズミルックスの魅力とは
人気の大変高いズミルックスの一番の魅力は、高い性能の上に成り立つ「レンズの味」にあります。
ライカレンズらしい潤いのあるウェットな描写傾向、その場の雰囲気までも写し撮るような表現力、ズミルックスの凄みは決して数値化することの出来ないような絶妙な描写力が生み出しているのです。
冬の朝日に照らされた冷たい張り詰めた空気、夕暮れの漆黒に染められていく景色など、人々が感じる刹那の美しさを、ズミルックスなら永遠にすることができるでしょう。
オールドレンズの真髄、初代ズミルックス
長年に渡って改良の続けられるズミルックスの中でも、ひときわ注目を集めるのが『貴婦人』と称される初代ズミルックス50mmです。
初代モデルは上品に輝くクロムメッキ仕上げの鏡胴に繊細なローレットの刻みのある素晴らしい金属加工が施されたレンズです。極初期のモデルはピントリングの刻みやレンズガラス、コーティングの違いなどのある希少な個体が存在しており、手にしたレンズが世界でも類を見ないモデルになるかもしれません。
開放時の描写はオールドレンズの中でも特に美しく魅力のあるもので、ハイライト部のフレアの中に繊細に解像された線が描き出される様はさすがのズミルックスと高い評判です。優れた解像力とトーンが他のレンズにない描写を生み出し、多くのファンを生み出しています。
滲みのあるボケや質感の確実な再現、しっかりとした描写力は、景色の空気を閉じ込め、他のレンズには真似の出来ない表現をもたらします。階調表現の重要なモノクロでは特に恩恵を受けますので、ズミルックスがいかに良いレンズであるか、違いがハッキリと分かります。
ただひとつの最高のレンズを
50mmレンズは人気の激戦区。空気を写すとまで言われたズミクロンや、ライバルであるツァイスのC ゾナー 50mm f1.5 ZMなど数多くのレンズがあり、それぞれの個性に人気が集まっています。同じ50mmレンズを何本も持っている人もいますが、それはそれぞれのレンズに代えがたい魅力があるからなのです。
そんな中で、迷ったらこの一本。ズミルックスはどんなシチュエーションでも、どんな微妙なトーンでも、大きなボケ味を活かした近景からシャープさの際立つ遠景まで、透明感のある美しい階調で湿度のある写真に表現してくれます。レンズ一本の価格は大きなものですが、二度と戻らない時間を一枚の写真に封じ込めるズミルックスには、その値段以上の価値があります。
現在のオークション出品
バリエーション
- 第1世代
- 1959年発売。ズマリット 50mm F1.5に変わって登場したレンズで、同じ第1世代でも内的に改良が行われていて、いくつかのバージョンが存在します。
- 第2世代
- 1961年発売。中身のレンズが改良されています。
- 第3世代
- 1995年発売。内部のレンズ構成は前モデルと同じで、最短撮影距離は0.7mとなってより近くのものを撮れるようになっています。。
- 第4世代
- 現行の最新版で、非球面レンズなどの技術を取り入れて開放絞りでも高い性能を発揮できるように改良が行われています。
最近「ズミルックス 50mm F1.4」を話題にしたブログ
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スペック
- 発売年
- 1959年
- マウント
- ライカMマウント(一部でLマウント版あり)
- レンズ構成
- 5群7枚
- 絞り
- f1.4-f16
- 撮影距離
- 1.0m-無限
- フィルター径
- 43mm(第1,2世代)、46mm(第3,4世代)
- フード
- XOOIM、第3,4世代は内臓