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ズマール 50mm F2とは
ライツ初の大口径レンズ
ツァイスのゾナー50mm/f2に対抗して、1933年にライカDIIIと同時に発売されたライツ社初の大口径レンズです。
柔らかく、ボケ味もなめらかですっきりとした独特の描写が人気です。ズマール以降のライカ50mmレンズはシャープさを重視したレンズが多く、ラインナップ中では希少なタイプと言えます。
レアな固定鏡胴
1933年から1938年までに約12万3千本製造された中で、1933年製造の2274本のみが固定鏡胴です。
ニッケルとクロームのモデルが存在し、前者のものはかなり希少で、中古相場ではかなり高額な値段で取引されています。
最小絞りは沈胴型のf12.5に対し、f18まであります。レンズ本体の形状から、「ひょっとこズマール」とも呼ばれます。
ボケ玉と再研磨
ズマールは開放絞り値での描写が甘く、後ボケに流れの出るボケ玉として知られています。被写体との距離によって二重線ボケになったり、非常に美しいボケになったりと変化が大きいため、使いこなし甲斐のある魅力的なレンズに惚れ込む人が多いのです。
前玉はとても柔らかい材質で拭き傷のあるものが多く、また、レンズの曇りやレンズ内の塗装剥がれによる内面反射で、低コントラストやハレーションの傾向があり、レンズ本来の性能を発揮できないコンディションのものが多いと言えます。
近年では山崎光学写真レンズ研究所にて研磨と再コーティングを施したレンズが流通し、クリアでヌケの良い、研磨前のスマールと同じとは思えない性能を発揮しています。
現在のオークション出品
オークションの出品はないようです。
バリエーション
- 固定鏡胴
- 通常は沈胴タイプですが、初期のものは固定で中古で高値が付いています。見た目の形状から「ヒョットコ」とも呼ばれています。
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スペック
- 発売年
- 1933年
- マウント
- ライカLマウント
- レンズ構成
- 4群6枚
- 絞り
- f3.5-f18 or f12.5
- 撮影距離
- 1.0m-無限
- フィルター径
- 36mm
- フード
- FISUK,SOOMP