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MC W ロッコール 28mm f2.5とは
放射能レンズ
1966年に登場したMC W ロッコール 28mm/f2.5は、ミノルタのMF一眼レフ用の広角レンズです。
7群9枚の新しいレンズ構成を開発すると同時に、新種ガラスを採用しています。近年では経年劣化によってレンズが黄色に変化しているものが多く見受けられます。変色の原因は新種ガラスの影響によるものです。
この大口径広角レンズの描写性能を上げるために、ガラスには放射性物質(酸化トリウム)が使われています。そのため、解像度・コントラスト共に優れた性能を発揮しているのです。
こうしたレンズは「アトムレンズ」などと呼ばれ、有名なレンズとしてはライカのズミクロン5cm/f2(一部製造年限定)があります。
現在では全体に黄色の被ったアンバー寄り発色となり、カラーではなんとも優しい色使いになります。
気になる放射線量は。。。
私はかつてMC W ロッコール SI 28mm f2.5を所有していた時期があり、その折にガンマ線量を計測したものがありますので以下に記します。
- 前玉
- 1.389マイクロシーベルト毎時
- 前玉から5cm
- 0.3マイクロシーベルト毎時
- 側面
- 1マイクロシーベルト毎時強
- ボディ(SR-1s)裏蓋
- 0.247マイクロシーベルト毎時
※自然放射線量は0.035~0.038マイクロシーベルト毎時
常用にはしたくないが、捨てがたい性能
正直、撮影中にポケットに入れておいたり、ずっと肌身離さず付けておきたいレンズではありません。
しかし、その解像能力と変色したアンバー系の発色は他のレンズにはない味があります。使う機会や時間は限られるかもしれませんが、期待を裏切らない写りであることには間違いないでしょう。
現在のオークション出品
オークションの出品はないようです。
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