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ニッコール 85mm f1.8とは
ニコン一眼レフ初の85mmレンズ
ニッコール85mm/f1.8は、1964年に発売したニコン一眼レフ用交換レンズです。
ポートレート撮影などに多用される85mmレンズの中では開放f値はf1.8と大口径で明るく、他のレンズよりスペックを圧倒しています。
その後1975年まで改良を行い、ニューニッコールになると最短撮影距離は0.85mへ短縮されるなど使い勝手はさらに良くなりました。
オールドレンズ特有の個性ある描写
古いレンズには、欠点を無くした現代のレンズにはない魅力があります。ニッコール85mm/f1.8もその中の一本です。
絞りを開放から少し絞ればシャープ感とコントラストが良く出て画面全体に柔らかさの残る描写、絞り羽根が6枚ですのでボケ味に特徴があり、賑やかな印象です。
レンズのセオリーとして、解像度を重視すればボケが荒れ、ボケを重視すると解像度が落ちるように、このレンズでは解像度を重視しているのです。f8まで絞れば現代のレンズとくらべても遜色ない写りになります。
しかしオールドレンズに求めるところは性能の良さではなく、絞り開放時の周辺光量落ちやボケの暴れ方、逆光時のハレーション、フレア、ゴーストであるといえます。ニッコール85mm/f1.8なら、それらの特徴を全て兼ね備えています。
他のレンズにない表現
カメラやレンズの性能が上がり、誰もが綺麗な写真を撮ることが出来る時代、他と違う写真を印象付けるためにはセンスとともにテクニックとしての機材選択も必要です。
画面に写り込んだ強力なフレアや幻想的なハレーションは、それらを補正してしまう現代のレンズにはない表現となって他の写真とは違うテイストを与えます。
経年劣化や市場での人気度から価格もリーズナブルになってるところです。オークションで安いところを手に入れましょう。
現在のオークション出品
バリエーション
- ニッコール H オート 85mm f1.8
- 1964年発売のニコン一眼レフ最初の85mmレンズ
- ニッコール HC オート 85mm f1.8
- 1974年発売。多層コーティングを施したマイナーチェンジモデル
- ニューニッコール 85mm f1.8
- 1975年発売。ヘリコイドリングがゴムローレットとなり、最短撮影距離は0.85mへ
最近「ニッコール 85mm f1.8」を話題にしたブログ
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スペック
- 発売日
- 1964年
- レンズ構成
- 4群6枚
- 最短撮影距離
- 1m(0.85m)
- フィルター径
- 52mm