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Ai マイクロニッコール 55mm f2.8とは
伝統の解像力重視なニッコールレンズ
マイクロニッコール55mm/f2.8は、ニッコールレンズを代表する描画性能を持つ銘玉レンズです。
絞り開放から抜群のシャープさを誇り、近距離から無限遠まで諸収差を抑えて緻密に像を解像します。
光学系には、f2.8を実現するために大口径化へ優位なガウスタイプを採用しています。それまでのマイクロニッコールを支えたクセノタータイプを捨て、f値を暗くして押さえ込んでいた近距離収差変動を広角レンズに使われていた近距離補正方式で解決したのです。
なお、この優れた設計は、後のAF化されたマイクロニッコール55mm/f2.8やAFマイクロニッコール60m/f2.8にも影響を与えています。AFの60mm/f2.8と比較すると端正で中庸な、実にバランスの良い優れた描写です。
1980年以来製造の続く超ロングセラー
これまで開放f値がf3.5だったマイクロニッコールは、このレンズで光学設計を一新し、f2.8と明るくなり、また近接撮影時の像の歪みがより軽減されました。
1980年2月に発売された当初から、1981年12月発売のAi-Sモデルと同じ仕様となっています。Ai-Sモデルはその後もマイナーチェンジなく生産され続けたことでAiモデルは幻とも呼ばれています。
ハズレのない銘玉「マイクロニッコール」
マイクロニッコールは通常のニッコールよりも精度を上げているとも言われると言われています。マイクロニッコールレンズには「ハズレがない」と評判であり、売れ続けている証拠に中古品も豊富です。
マイクロニッコール55mm/f2.8は、f5.6-f11でフレアーなく、高コントラスト、高解像度のマイクロニッコールレンズらしいキリッとしたシャープな描写。f2.8-f4では適度にコントラストの圧縮された豊富な階調と良好なボケ味を持つ、やはり解像感のある描写となります。ずいぶんと昔から凄いレンズを作っていたんだなと驚くほどの性能です。
この一本でマクロから遠景までカバーできますし、明るいレンズですのでポートレート撮影にも使えます。この一本を持っていると、守備範囲が驚くほど広がることを実感できますよ、オススメです!
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スペック
- 発売日
- 1980年
- マウント
- ニコンF
- レンズ構成
- 5群6枚
- 最短撮影距離
- 0.25m
- 最大撮影倍率
- 1/2倍
- フィルター径
- 52mm
- 重量
- 290g