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マイクロニッコール オート 55mm f3.5とは
Fマウントニッコール史上最高のレンズ
マイクロニッコール55mm/f3.5は、ニコンのマクロ撮影用のニッコールレンズです。
もともとはマイクロフィルムの複写をするためのレンズから生み出されたこのレンズは、その用途から高コントラストと高解像度で描写し、ずば抜けたキレでその性能を世に知らしめました。
「ニコンのレンズは硬い」と呼ばれるのはこのレンズの功績なのです。
収差や周辺光量の少なさ、マクロレンズでありながらも無限遠での驚異的なシャープネスと像面平坦性から、後に登場するマイクロニッコールを差し置いて、Fマウントニッコール最高のレンズと評価する人も少なくありません。
高解像度の光学系は究極の姿
登場から50年以上経過するレンズでありながら、現代のレンズと比較しても改造感に圧勝するレベルのシャープネスです。
ピント部の解像感とコントラストは素晴らしく、透明感のあるキレのよい描写、ボケ味も想像するよりはなだらかなものです。
Ai以前の古いバージョンであれば、ハイライトの限界点も低く柔らかな印象となるのではないでしょうか。
カラーでの撮影も発色が自然で、マクロから普段使いの常用レンズとして大活躍します。
中古で手に入る最高のニッコール
これだけ高い評価をされているレンズですので、市場には多くの玉が流通しています。初代オートからAiまで様々なバリエーションがありますので、お好みのデザインで選んだり、あるいは、価格も高くありませんので、何本か揃えて描写を比較したりすることもできます。
通常の一般撮影からマクロまで圧倒的な性能でカバーし、画角も使いやすい55mmとなっていますので、この一本だけでも一日中の撮影が捗ります。「Fマウントニッコール史上最高」と名高いレンズ、ぜひ安くなった中古で入手しましょう。
現在のオークション出品
バリエーション
- マイクロニッコール オート 55mm f3.5
- 1963年3月発売。前期/後期でそれぞれ2つのモデル、国内向け/輸出向けと多くのタイプが存在します。
- マイクロニッコール P オート 55mm f3.5
- 1970年4月発売。前期/中期/後期のモデルが存在し、ピントリングはゴム製の滑り止めタイプに変わりました。
- マイクロニッコール P・C オート 55mm f3.5
- 1972年6月発売。レンズコーティングが多層化され、フレアやゴーストへの耐性が強くなりました。
- ニューマイクロニッコール 55mm f3.5
- 1975年5月発売。デザインが一新。前期/後期とバリエーションが有ります。非Aiレンズですが、ニコンの正規Ai改造されたものもAiレンズとして中古で見かけます。
- Ai マイクロニッコール 55mm f3.5
- 1977年5月発売。Ai対応されたモデルで、前期、中期、そして製造数の最も多い後期と3モデル存在しています。
最近「マイクロニッコール オート 55mm f3.5」を話題にしたブログ
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スペック
- 発売日
- 1963年