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ニッコール 35mm f2とは
発売以来40年、レンズの基本設計は不変
ニッコール35mm/f2は、ニコンの一眼レフ用広角レンズです。
描写に癖のない優れたレンズで、1965年12月に「ニッコール O オート 35mm/f2」が発売されて以来、1981年に登場したAi-S版が生産終了になる2005年12月までの40年間も光学系の基本設計が変りませんでした。
これより明るいニッコール35mm/f1.4よりもピントの山がつかみやすいと評判で、実用面で非常に高い評価を得ています。
開放からのシャープな描写
なによりこのレンズはシャープです。ニッコール35mm/f1.4とは性格の異なる描写で、絞り開放からしっかりとしたシャープネスがあり、癖のない発色で良く写ります。ライバル社の同スペックレンズよりも性能が良いとするレビューもあります。
絞り込めばさらにシャープさが増し、コントラストが高くかっちりとした描写へと変わります。
絞り開放はf2と明るめであり、背景を選ぶもののボケ味も綺麗です。ポートレートでは絞りを開いて柔らかく、風景では絞りを絞ってしっかりと、それぞれで得意な描写が活かせる万能なレンズです。
名玉中の名玉
長年設計を変えずに発売され続け、多くの写真家に愛用されたレンズです。その中でも新しいバージョンであるAi Nikkor 35mm F2Sは、最新のコーティング技術のおかげか名玉中の名玉といわれています。
初期のバージョンも、絞りリングがゴム巻きではなく金属であるため、レトロな外観から根強い人気のあるレンズです。
ズミクロン35mm/f2のように実力とスペック性能を両立させたハイパフォーマンスなレンズ。中古・オークションでも見つけやすく、価格も手頃なのが嬉しいですね。
現在のオークション出品
バリエーション
- ニッコール O オート 35mm/f2
- 1965年発売。
- ニッコール O.C オート 35mm/f2
- 1973年発売。マルチコートコーティング化されたモデルです。
- ニューニッコール 35mm/f2
- 1975年発売。
- Ai ニッコール 35mm/f2
- 1977年発売。Ai対応
- Ai ニッコール 35mm f2S
- 1981年発売。マルチモードAE対応のAi-S。
最近「ニッコール 35mm f2」を話題にしたブログ
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スペック
- 発売日
- 1965年
- レンズ構成
- 6群8枚
- 絞り
- f2-f22(オート:-f16)
- 絞り羽根枚数
- 7枚
- 最短撮影距離
- 0.3m
- 質量
- 280g
- フード
- HN-3(別売り)